Classici giapponesi con furigana
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いあいしゅう
遺愛集
島 秋人
Leggi 遺愛集 (いあいしゅう) di 島 秋人 (しまあきと) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 50.488 caratteri · 102 schermate
昭和四十年
掌より降りひとり遊べる文鳥のおそれつ小さき飛ぶ虫追へる
文鳥の温もりは頭に伝ひゐて愛しみ呼べば呼ぶ都度啼きぬ
頭にのせてたはむれあひつ文鳥と一日のいのち獄に愛しむ
老い父に罪なき日には為さざりし善き事ひとつ為し得て愛し
善き事を為し得し生命愛ほしみ金網洩れの陽にまむかひ笑みぬ
いささかの金も送りて老い父が家成りし事を獄によろこぶ
弟が戸主となりゐき新しき家に移りし老父の手紙に
家成りていらなくなりし設計図送られて来て獄に愛しむ
看護婦の白衣歯に噛みより添へるサリドマイド児は裸足なりにき
小心の貧しき顔のうちに棲む愛しむ心を獄に厭ひぬ
強ひられて生きゐる身なり帰り来ぬ憶ひをたどるその都度愛し
年あけて貧しきいのち在るのみの獄に愛しむ餅あたたかし
昭和四十年
信仰の姉に、角膜・遺体献納の為に必要と養母になってもらい、母を得る。
これより千葉姓となる。
前坂和子様
風が強いので部屋の中が砂塵で何度拭いてもざらざらする。寒さはもう遠のいて春が近い。菜の花も盛りを過ぎようとしています。今日は午後菜の花を四枚描いた。一枚二十八円の小型の色紙にいきなり気分のまま描いて五枚のうち一枚失敗した。