Classici giapponesi con furigana
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いあいしゅう
遺愛集
島 秋人
Leggi 遺愛集 (いあいしゅう) di 島 秋人 (しまあきと) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 50.488 caratteri · 102 schermate
あとがき
長い間のご厚情を感謝致します。ありがとうございます。
十一月二日朝(註・処刑の日)覚
鈴木様(註・被害者の鈴木福治さんに宛てたもの)
長い間、お詑びも申し上げず過していました。申しわけありません。本日処刑を受けることになり、ここに深く罪をお詫び致します。
最後まで犯した罪を悔いて居りました。亡き奥様にご報告して下さい。私は詫びても詫び足りず、ひたすらに悔を深めるのみでございます。死によっていくらかでもお心の癒やされます事をお願い申上げます。申しわけない事でありました。ここに記しお詫びの事に代えます。
みな様の御幸福をお祈り申上げます。
昭和四十二年十一月二日朝(註・処刑の日)千葉覚
あとがき
春分の日が近い。そとには私の好きな菜の花が咲いているだろうか。この罪を犯してから六年になろうとしている。一日、一日がかけあしで過ぎた感がする。罪人の心が有形のもの、無形のものに育くまれ、その情に洗われた裸の思念が数百首の短歌となり、この「遺愛集」となった。感謝であり、幸せである。ひと頃の私を知る人は変ったと思うだろうし、又、自身でもそうと感じて生きている。
身は悲しむべきであるが、心はうれしいのである。