Classici giapponesi con furigana
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いあいしゅう
遺愛集
島 秋人
Leggi 遺愛集 (いあいしゅう) di 島 秋人 (しまあきと) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 50.488 caratteri · 102 schermate
風浴みて愛しき雑草なるみづひきとゑのこぐさとを活けて笑みたり
雨の夜は涼しく更けて独り寝の憶ひ優しくこほろぎを聴く
あたたまる心に清む身を愛しみ獄の良書に灯に親しみぬ
あたたかく得る日のこころ澄みゆきてさ獄庭明るく花咲き群るる
差入れのつりがねにんじん雨の日に濡れ来て終日よく匂ひたり
教誨の聖書学びに来し室に大き雁来紅の鉢あり触る
野の紫苑金木犀に茶の花と欲しき日なりき雨冷えて降る
花好むこころうれしさ久々の小輪の白菊匂ふを活くる
わが撒きしそらふきなんばん今年また実となり今朝の秋冷え清し
処刑多く行ふべきと云ふを聞き悔い生かさるるひと日を愛しむ
冷雨降れるさ獄庭にすずめ一羽来て軒した添ひに小虫食み過ぐ
冷雨降れる獄庭によく啼くすずめゐてちひさきパンをひとり食みゐる
いのちあればかくも愛しく亡母に似て笑む唇写る水鏡あり
幼な顔残れるわれの笑み写るひげそり終へて立たむとするに
湯あがりの温きあしうら板の間に触れゐて愛しこころよき日を
八年の憶ひとなりて残ること幾つとあらず過ぎてははやし
童貞の身のさびしさにこほろぎの澄むこゑ愛し寝返り打てば
君を知り愛告ぐる日の尊くていのち迫る身燃えて愛ほし