Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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さんごくし

三国志(八)

吉川 英治

Leggi 三国志(八) (さんごくし) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N1. Tocca una parola per il significato.

N1 · avanzato · kanji e kana moderni · 195.604 caratteri · 391 schermate

Aozora Bunko

長雨

一

と、以後いよいよ要害を固め、洛陽に還って委細を魏帝に奏した。その頃また孔明も久しぶりに成都へもどり、劉禅を拝して、相府に退き、しばし病を養っていた。

長雨

一

秋七月。魏の曹真は、

「国家多事の秋。久しく病に伏して、ご軫念を煩わし奉りましたが、すでに身も健康に復しましたゆえ、ふたたび軍務を命ぜられたく存じます」

と、朝廷にその姿を見せ、また表を奉って、

――秋すずしく、人馬安閑、聞くならく孔明病み、漢中に精鋭なしという。蜀、いま討つべし。魏の国患、いま除くべし。

という意見をすすめた。

魏帝は、侍中の劉曄に諮った。

「蜀を伐たん乎。それとも、止めたほうがよいか」

劉曄はすぐ答えた。

「伐たざれば百年の悔いです」

その劉曄が、わが邸に帰っていると、朝廷の武人や、大官が、入れ代り立ち代り来て彼へただした。

「この秋こそ、大兵を起して、年来の魏の患いたる宿敵蜀を伐つのだと、帝には仰せられている。その事はほんとうでしょうか」

すると劉曄は一笑のもとに、

「君らは蜀の山川がいかなる嶮岨か知らないとみえる。いったい蜀を過小評価していることが、魏の患いというべきだ。帝にはよくご存じあるはずである。