Classici giapponesi con furigana
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さんごくし
三国志(八)
吉川 英治
Leggi 三国志(八) (さんごくし) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N1. Tocca una parola per il significato.
N1 · avanzato · kanji e kana moderni · 195.604 caratteri · 391 schermate
秋風五丈原
一
その七日間における彼の行を、古書の記すところに見ると、惨心、読むに耐えないものがある。
――旦ヲ待チテハ、次ノ日マタ、病ヲ扶ケラレテ、時務ヲ治ム。為ニ、日々血ヲ吐イテ止マズ。死シテハマタ甦エル。
カクテ昼ハ共ニ魏ヲ伐ツノ計ヲ論じ、夜ハニ歩シ、斗ヲ踏ンデ祷ヲナス。
その一念、その姿、まさに文字どおりであったろうと思われる。
秋風五丈原
一
魏の兵が大勢して仔馬のごとく草原に寝ころんでいた。
一年中で一番季節のよい涼秋八月の夜を楽しんでいるのだった。
そのうちに一人の兵が不意に、あっといった。
「やっ。何だろう?」
また、ひとりが指さし、そのほかの幾人かも、たしかに、目で見たと騒ぎ合った。
「ふしぎな流れ星だ」
「三つもだ。そして、二つは還った。一つは、蜀の軍営におちたきりだった」
「こんな奇異なことがあるものじゃない。黙っていると罰せられるぞ」
兵はめいめい営内のどこかへ去って行った。上将へ告げたのだろう。間もなく、司馬懿の耳にも入っていた。
折ふし司馬懿の手もとには、天文方から今夕観測された奇象を次のように記録して報じて来たところだった。
――長星アリ、赤クシテ茫。