Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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さんごくし

三国志(八)

吉川 英治

Leggi 三国志(八) (さんごくし) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N1. Tocca una parola per il significato.

N1 · avanzato · kanji e kana moderni · 195.604 caratteri · 391 schermate

Aozora Bunko

二

――故に、われは天兵、汝は邪兵、顧みてまず恥かしい気はしないか」

「吐かしたり南陽の耕夫。さればいずれが正なりや競うて見ん」

「たやすいこと。戦いに表裏二様あり。正法の戦いをなさんとするか、奇兵を求むるか」

「まず正法を以て明らかに戦おう」

「正法の戦に三態あり。大将を以て闘わしめんか、陣法を以て戦わんか、兵を以て戦わんか」

「まず陣法を以て戦わん」

「そして、汝の敗れたときは?」

「ふたたび三軍の指揮は取るまい。もしまた汝が敗れたときは、汝もいさぎよく蜀へ帰り、以後二度と魏の境を侵さぬという約束をなせ」

二

「よろしい、誓っておく」

孔明は、宣言して、

「まず、汝から一陣を布け」

と促した。

仲達は馬をかえして、中軍へ馳け入り、黄の旗を振って、兵をうごかし、各隊を分配して、すぐ戻ってきた。

「孔明、いまの陣立てを知ったるか」

「笑うべし、蜀軍の士は、大将ならずともそれくらいな陣形は誰も存じておる。即ち混元一気の陣と観る」

「然らば、汝も一陣を布いてみよ。仲達が見物せん」

孔明は車を中軍へ引かせ、羽扇をもって一たび招き、また車を進めてきた。

「仲達見たか」

「児戯にひとしい。