Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
さんごくし
三国志(八)
吉川 英治
Leggi 三国志(八) (さんごくし) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N1. Tocca una parola per il significato.
N1 · avanzato · kanji e kana moderni · 195.604 caratteri · 391 schermate
具眼の士
一
「それは言語道断」
と、孔明もちょっと呆れ顔をして――
「魏呉両国間に、秘密外交のうごきが見ゆると、われへ報らせてきた者は、その李厳であるのに」
「ははあ。それで読めました。李厳の督しておる軍需増産の実績がここ甚だあがらないので、科を丞相に転嫁せんとしたものでしょう」
「もってのほかのことだ。もし事実とすれば、李厳たりとも、免してはおかれない」
孔明は赫怒した。
このため、彼は成都へ還って、厳密な調査を府員へ命じた。李厳の弄策は事実とわかった。
「本来、首を刎ねても足らない大罪であるが、李厳もまた、先帝が孤をお託し遊ばした重臣のひとりだ。官職を剥いで、一命だけは助けおく。――即日、庶人へ落して、梓滝郡へ遠流せよ」
孔明はかく断じたが、その子の李豊は留めて、長史劉などと共に、兵糧増産などの役に用いていた。
具眼の士
一
多年軍需相として、重要な内政の一面に才腕をふるっていた李厳の退職は、何といっても、蜀軍の一時的休養と、延いては国内諸部面の大刷新を促さずにはおかなかった。
蜀道の嶮岨は、事実、誰がその責任者に当っても、克服することのできない自然的条件であり、加うるに、蜀廷の朝臣には、孔明のほかに孔明なく、外征久しきにわたるあいだには、きまって何かの形で、その弱体な内紛が現われずにいなかった。