Classici giapponesi con furigana
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さんごくし
三国志(八)
吉川 英治
Leggi 三国志(八) (さんごくし) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N1. Tocca una parola per il significato.
N1 · avanzato · kanji e kana moderni · 195.604 caratteri · 391 schermate
――しかし当時の人、みなひそかに、切歯扼腕、ときの朝臣と為政者の腐敗堕落を怒らざるはなかった。――我もとよりよく汝を知る。汝は世々東海の浜にいて、家祖みな漢朝の鴻恩をこうむり、汝また、はじめ孝廉にあげられて朝に仕え、さらに恩遇をたまわりてようやく人と為る。――しかも朝廟あやうき間、献帝諸方を流浪のうちも、いまだ国を匡し、奸をのぞき、真に宸襟を安めたてまつれりという功も聞かず、ひとえに時流をうかがい権者に媚び、賢しげの理論を立てて歪曲の文を作り、賊子が唱えて大権を偸むの具に供す。それを売って栄爵を購い、それに依って華殿美食の生を、今日七十六歳の高齢まで保ち来たれる一怪物。正にそれは汝王朗ではないか。たとえわれ蜀の総帥たらずとも、世の一民として、汝のその肉を啖い、血を犬鶏に与うるも、なおあきたらぬ心地さえする。――しかるに、幸いにも、天、孔明を世に出し給うは、天なお漢朝を捨て給わぬしるしである。われ今勅を畏み、忠勇なるわが蜀兵と、生死をちこうてここ祁山の野に出たり。汝はこれ諂諛の老臣、まこと正邪をあきらかにし、一世を光明にみちびくの大戦は、汝の得意とする世渡り上手の手先や口先で勝てるものではない。