Classici giapponesi con furigana
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さんごくし
三国志(八)
吉川 英治
Leggi 三国志(八) (さんごくし) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N1. Tocca una parola per il significato.
N1 · avanzato · kanji e kana moderni · 195.604 caratteri · 391 schermate
と、連戦連勝の機をはずさずに、一挙、魏の中核を衝かんものと準備していた。
ところへ、白帝城の鎮守李厳の一子李豊が、唐突にやって来た。
(さては、呉がうごき出したのではないか。凡事ではあるまい)
白帝城のある所の地理上から、孔明はそう考えたのであるが、呼び入れて、会ってみると、李豊はそんな気もなく、
「今日は、父に代って、よろこび事をお伝えにきました」と、いうのであった。
「はて、慶び事とは」
「ご記憶でございましょう。むかし関羽将軍が荊州で敗れたとき、その禍因をなしたあの孟達を。――蜀に反いて魏へ降った孟達ですが」
「忘れはせぬ。その孟達がまた何としたか」
「かような仔細であります」
李豊がいうことはこうだった。孟達は魏に降ってから、ひとたびは曹丕の信寵もうけたが、曹丕歿後、新帝曹叡の代になってからは、ほとんど顧みられなくなり、近頃はことに、何かにつけ、軽んじられ、また以前蜀臣だった関係から猜疑の眼で見られるので、怏々として楽しまない心境にある。彼の部下も今では、故国の蜀を恋う者が多く、祁山渭水の戦況を聞くにつけ、なぜ蜀を離れたかを、今ではいたく後悔している。