Classici giapponesi con furigana
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しょうせつ ほととぎす
小説 不如帰
徳冨 蘆花
Leggi 小説 不如帰 (しょうせつ ほととぎす) di 徳冨 蘆花 (とくとみろか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 129.742 caratteri · 256 schermate
五の二
五の二
「いや、一向捗がいきませんじゃ。金は使う、二月も三月もたったてようなるじゃなし、困ったものじゃて、のう安さん。――こういう時分にゃ頼もしか親類でもあって相談すっとこじゃが、武はあの通り子供――」
「そこでございますて、伯母様、実に小甥もこうしてのこのこ上がられるわけじゃないのですが、――御恩になった故叔父様や叔母様に対しても、また武男君に対しても、このまま黙って見ていられないのです。実にいわば川島家の一大事ですからね、顔をぬぐってまいったわけで――いや、叔母様、この肺病という病ばかりは恐ろしいもんですね、叔母様もいくらもご存じでしょう、妻の病気が夫に伝染して一家総だおれになるはよくある例です、わたくしも武男君の上が心配でなりませんて、叔母様から少し御注意なさらんと大事になりますよ」
「そうじゃて。わたしもそいが恐ろしかで、逗子に行くな行くなて、武にいうんじゃがの、やっぱい聞かんで、見なさい――」
手紙をとりて示しつつ「医者がどうの、やれ看護婦がどうしたの、――ばかが、妻の事ばかい」
千々岩はにやり笑いつ。「でも叔母様、それは無理ですよ、夫婦に仲のよすぎるということはないものです。