Classici giapponesi con furigana
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しょうせつ ほととぎす
小説 不如帰
徳冨 蘆花
Leggi 小説 不如帰 (しょうせつ ほととぎす) di 徳冨 蘆花 (とくとみろか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 129.742 caratteri · 256 schermate
不孝者めが。勘当すッど」
武男は唇をかみて熱涙を絞りつつ「母さん、それはあんまりです」
「何があんまいだ」
「私は決してそんな粗略な心は決して持っちゃいないです。母さんにその心が届きませんか」
「そいならわたしがいう事をなぜきかぬ? エ? なぜ浪を離縁せンッか」
「しかしそれは」
「しかしもねもンじゃ。さ、武男、妻が大事か、親が大事か。エ? 家が大事? 浪が――? ――エエばかめ」
「はっしと火鉢をうちたる勢いに、煙管の羅宇はぽっきと折れ、雁首は空を飛んではたと襖を破りぬ。途端に「はッ」と襖のあなたに片唾をのむ人の気はいせしが、やがて震い声に「御免――遊ばせ」
「だれ? ――何じゃ?」
「あの! 電報が……」
襖開き、武男が電報をとりて見、小間使いが女主人の一睨に会いて半ば消え入りつつそこそこに去りしまで、わずか二分ばかりの間――ながら、この瞬間に二人が間の熱やや下りて、しばらくは母子ともに黙然と相対しつ。雨はまたひとしきり滝のように降りそそぐ。
母はようやく口を開きぬ。目にはまだ怒りのひらめけども、語はどこやらに湿りを帯びたり。
「なあ、武どん。わたしがこういうも、何も卿のためわるかごとすっじゃなかからの。