Classici giapponesi con furigana
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しょうせつ ほととぎす
小説 不如帰
徳冨 蘆花
Leggi 小説 不如帰 (しょうせつ ほととぎす) di 徳冨 蘆花 (とくとみろか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 129.742 caratteri · 256 schermate
「あ、ほんに、萩原さんね、そらわたしたちより一年前に卒業した――」
「あの松平さんに嫁らっした方でしょう」
「は、あの方がね、昨日離縁になったンですッて」
「離縁に? どうしたの?」
「それがね、舅姑の気には入ってたけども、松平さんがきらってね」
「子供がありはしなかったの」
「一人あったわ。でもね、松平さんがきらって、このごろは妾を置いたり、囲い者をしたり、乱暴ばかりするからね、萩原さんのおとうさんがひどく怒つてね、そんな薄情な者には、娘はやって置かれぬてね、とうとう引き取ってしまったんですッて」
「まあ、かあいそうね。――どうしてきらうのでしょう、本当にひどいわ」
「腹が立つのねエ。――逆さまだとまだいいのだけど、舅姑の気に入っても良人にきらわれてあんな事になっては本当につらいでしょうねエ」
浪子は吐息しつ。
「同じ学校に出て同じ教場で同じ本を読んでも、みんなちりぢりになって、どうなるかわからないものねエ。――お千鶴さん、いつまでも仲よく、さきざき力になりましょうねエ」
「うれしいわ!」
二人の手はおのずから相結びつ。ややありて浪子はほほえみ、
「こんなに寝ていると、ね、いろいろな事を考えるの。