Classici giapponesi con furigana
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あんこくにっき
暗黒日記
清沢 洌
Leggi 暗黒日記 (あんこくにっき) di 清沢 洌 (きよさわきよし) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 93.322 caratteri · 188 schermate
一月十四日(日)
一月十五日(月)
何を言っているか自分でもわからぬことを、意味もなくワン/\言っているのが近頃の新聞だ。
一月十四日(日)
片岡鉄兵氏の告別式に出て、帰りに蝋山政道氏のところに寄る。実は蝋山君とドイツが昭和十九年いっぱいで参るか、どうかを賭けて当方が敗けたので、罐詰を少し持って行ったのだ。
それから伊東治正君のところに行く。若い伯爵だ。翠雨莊日記(同君の父、巳代治伯の筆)を出版しないかとの相談である。夕飯を御馳走になる。「戰爭がすめば、われわれはこうしておられますまい」という。いかにも非常に贅沢だ。伊東巳代治が、あの慾ばりで金を儲けたのである。彼は政党あたりからの賄賂で、どうにでもなったようである。
しかし、治正君は、いい青年のようだ。これから為すところがあろうと思われる。この三十歳そこそこの青年が、一千万近くの財産の主人なのだ。社会主義も現われよう。戰爭の結果について、金持ちが一番不安である。
軍隊の鉄拳は、もういうだけ野暮である。それが工場でも行われている。日本は暴力世界だ。
一月十五日(月)
今朝の新聞で、伊勢の豊受大神宮が敵機のために爆撃されたことを知った。新聞は「不倶戴天敵を滅ぼさん」