Classici giapponesi con furigana
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あんこくにっき
暗黒日記
清沢 洌
Leggi 暗黒日記 (あんこくにっき) di 清沢 洌 (きよさわきよし) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 93.322 caratteri · 188 schermate
十二月七日(木)
十二月八日(金)
僕および芦田均君の挨拶後、幣原男の日露戰及びワシントン会議当時の話あり。
十二月七日(木)
高柳君とともに正金の加納久朗子を訪問。例によって気※(「火+稻のつくり」、第4水準2-79-88)高し。同子の話――同子の所に憲兵を四人つけていた。そして、女中を買收してスパイにした。同子は女中がどうもおかしいと思って、とうとう実を吐かせた。そこで直ちに憲兵隊に電話をかけ、「これから行く」と言ったら、「こちらから参ります」といい、押問答の末、少尉がきた。彼は「手不足の際、四人なんて無用だ。一人を専任にし給え。その代り一日中どこにでもつれて行く」と言った。スパイ女中は「東條をどう思う」といったことを聞くので、「東條がルーズベルトやチャーチルと同等以上の人間とは思わぬが、お前もそう思わぬか」とあけすけに言ってやったという。
同子の話によると、吉田茂(元大使)のところにも、憲兵隊からスパイを書生に住み込ませたとのことである。
十二月八日(金)
本日は戰爭勃発の三周年である。朝、小磯首相の放送があったが、例により低劣、口調も東條より遙かに下手で、紋切り型である。こうした指導者しかもたぬ日本は憐れというべし。