Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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あんこくにっき

暗黒日記

清沢 洌

Leggi 暗黒日記 (あんこくにっき) di 清沢 洌 (きよさわきよし) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 93.322 caratteri · 188 schermate

Aozora Bunko

三月七日(水)

三月十日(土)

幣原とも話したが、幣原はあくまで抵抗すべしとのみ考えているから、清沢君に機会があったら幣原を説いてくれというのである。岡田も小磯がダメであることを知り、これを何とかせねばならぬと言っている。近衞も木戸も小磯の不適任なことを知っているが、逢うと辞職を勧め得ないで別れてしまったという。植原氏は無條件降伏それ自体恐ろしくないではないか。その上で当方から條件をもちだすことも出來るのだと言っていた。植原氏はやはり愛国者である。帰りに古本屋にまわり、若干のものを買う。

三月七日(水)

東洋経済の社論に「徳富蘇峰に与う」を書く。責任を解せず、他人のことのみを責むるを難詰したのである。石橋君が書こうではないかというので書いたわけだ。石橋君いわく、「もう紙も貰えないし、大胆に書こうや」と。

三月十日(土)

警報でめざめる。けたたましく大砲が鳴る。B29が低空飛行をやり、探照燈に銀翼を現わし、悠々と飛んでいる。盛んに高射砲を打つが少しも当らぬ。忽ち北方の空が眞紅となる。風に燃燒の臭あり、どこか知らねど、被害が多かろうと胸いたむ。

国民学術協会出席のため、都心に出る。新橋駅近くの左右が燒けている。