Classici giapponesi con furigana
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しんしゅうこうけつじょう
神州纐纈城
国枝 史郎
Leggi 神州纐纈城 (しんしゅうこうけつじょう) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 188.242 caratteri · 380 schermate
下総の飯篠長威斎に天真正伝神道流を学び、出藍の誉れをほしいままにしたのは、まだ弱冠の頃であった。後諸州を周歴し、佐野天徳寺、結城政勝、祐願寺等に兵を学んだが、さらに上泉伊勢守に就いて神蔭流の極意をきわめ、一流を編み出して卜伝流と云った。
門弟一万を越える中、その最も有名なのは足利将軍義輝公、伊勢国司北畠具教で、後年柳生但馬守が徳川将軍に教授したのと、天下二師範の名の下に並称されたものである。
その列国を往来するや、駒を牽き鷹を臂し、従者おおかた一百人、まことに堂々たるものであり、その権式に至っては武将大名と等しかった。
そうかと思うと従を屏け、単騎独行山谷を跋渉し、魑魅魍魎を平らげたというから、その行動は縄墨をもっては、断じて計ることが出来なかったらしい。
性磊落且つ俊敏、金にも淫せず威武にも屈せず、天下の英雄眼中になしと、こう流祖伝に記してあるが、そういう人物であったればこそ、上杉謙信を向こうへ廻わし、駄法螺を吹くことも出来るのである。
三
ある日卜伝が草庵の中で兵書の閲読に耽っていると、戸外でこういう声がした。
「五臓丸、五臓丸、売りましょう五臓丸!」