Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
しんしゅうこうけつじょう
神州纐纈城
国枝 史郎
Leggi 神州纐纈城 (しんしゅうこうけつじょう) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 188.242 caratteri · 380 schermate
第二回
一
と、優しく尋ねる声がした。見ると老人が立っている。
「老人」と庄三郎はまず云った。「ここはいったい何んという所だ?」
「富士の裾野でございます」老人の答えは平凡である。杣夫と見えて木を背負っている。
「富士の裾野は解っている。その他には名はないかな?」
「三道の辻と申します」
「三道の辻? 妙な地名だな」
「ここに辻がございます。路が三本分れております」
「いかにも三本路がある」
「東へ行けば富士のお山、西へ辿れば本栖の湖、北へ帰れば人界でございます」
「いや人界とは面白い。それでは他は魔界かな」
庄三郎は笑いながら云った。
「はい、魔界でございますとも」
老人の言葉は真面目である。
庄三郎が驚いて思わずその眼を見張った刹那、人馬の音が聞こえて来た。次第にこっちへ近付いて来る。
第二回
一
パッパッパッパッ……蹄の音。
チャンチャンチャンチャンと金具を響かせ二三十騎の騎馬武者がどうやらこっちへ来るらしい。にわかに老人は周章て出した。
「さあ大変だ。隠れなければならない。こっちへこっちへ」
と云いながら庄三郎の袖を引き山査子の茂みへ引っ張り込んだ。庄三郎は胆を潰し、
「これ何をする。