Classici giapponesi con furigana
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いあいしゅう
遺愛集
島 秋人
Leggi 遺愛集 (いあいしゅう) di 島 秋人 (しまあきと) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 50.488 caratteri · 102 schermate
そして遺品でもあるのです。
「さぶ」という山本周五郎と云う方の小説の「さぶ」の様な人間に私はなり切りたいと思っていながら死刑と云う罰を受けなければ許されないままただ死ぬのは人間として悔いが多く残ります。
出版はむづかしい事が多いのですが一生懸命やり生涯の仕事としたいのです。おはかの代用でもある事を少しのたのしみをも持って歌集を出したいのです。
五月十日夜記 島秋人
いくたびかことし限りと思ひ来しつつがなく去年を生きて愛しき
凧あらぬ空のさびしささがしゐて獄塀より高く揚がる羽根みる
初夢に中学の師のあらはれてホイッスル吹くにわれ走りたり
かがまれる翳に指添へかろからぬ息吐きし身を独り愛しむ
雪見とは愛しき独りの宴かもまばたきをする目の冷き
雪降れば雪に愛しき憶ひ湧く死すべきものの安けさにゐて
なつかしくのみ思ひ待つにわれ打ちし旧き旧き師はふみたまはらず
鉄鋲の多き靴にてけられたる憶ひが愛しあまりに遠く
うとまれつつ卒へし死囚に旧き師の記憶にあらぬ良き憶ひあり
はてしなき悔いに更けゆき白壁の荒きに触り独り愛しむ
草萠えの陽の射す獄に独り居て着せらるるべきシャツ繕ひぬ
繕へば老父の過ぎし日憶ひ出づ縫ひ目そろはぬ針あとの似て