Classici giapponesi con furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(三)酒屋火事
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控(三)酒屋火事 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 146.725 caratteri · 298 schermate
この娘を口説き廻したのを片っ端から挙げさえすれば、わけはありません」
万七はいとも手軽です。
「それにしちゃ、両刃の剣は念入りじゃございませんか、旦那」
平次はツイ抗議を申込みたくなりました。三尺もあろうと思う、物凄い両刃の剣は、娘一人を殺す武器にしては大袈裟すぎます。
「恋の怨みとなりゃ、両刃の剣だって出刃庖丁だって振り廻すだろうじゃないか」
万七はムッとした様子です。
「私には解らないことばかりです。なんだって、こんな不自由な刃物を使ったでしょう。剣で刺し殺した上、死骸を橋の欄干まで持って来たのはどういうわけか、万一橋番所の御役人にでも見付かったらどうする積りだったでしょう」
平次は首を捻りました。
「橋の上へ伴れて来て首へ縄をつけて欄干からブラ下げたんだろう。生きている人間が渡る分には、昼だって夜中だって橋番所は文句は言わねえ」
三輪の万七は一寸も引かなかったのです。
「首へ縄をつける前に、娘は死んでいたぜ、これは絞め殺された人間の人相じゃない」
平次が指さした娘の蒼白い顔には、不思議と穏やかささえあります。
「橋の上で突くという術もあるぜ」
「これだけ血が流れたんだから、橋の上で殺せば、どこかに痕があるはずだ」