Classici giapponesi con furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(八)お珊文身調べ
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控(八)お珊文身調べ (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 143.455 caratteri · 290 schermate
四
現場に駆け付けて、死骸を一目見ることが出来たら、何とか解決の鍵を掴むことも出来たでしょうが、何もかも済んでしまった今となっては、どうすることも出来ません。音次郎の死骸は昨日のうちに、一切の手続が済んで葬ってしまったのです。
四
「親分、――変なものがありますよ」
ガラッ八が店の隅から頓狂な声を出しました。
「何だ、八、騒々しいじゃないか」
「こいつは驚くぞ、親分、外から見えるように並べたのはガラクタだが、戸棚の奥や、台の下や、風呂敷の中にはピカピカしたものばかりだ」
「…………」
「こいつは、お触れ書の廻った品ですよ、親分」
「何だと」
「俺には何が何やら解らないが、経文だの、仏具だの、お仏様だの、――いや、こいつは大変ッ」
あまりの騒ぎに、平次も飛んで行ってみました。ガラッ八の面白そうに動く手に従って引っ張り出されたのは、悉くお奉行所のお触れ書に載った贓品ばかり。この一二年の間に、江戸中の寺々から盗み集めた宝物のうち、十の二つ三つはここにあると言っても差支えはなかったでしょう。
「なるほどこいつは大変だ。寺方の関係だから大急ぎで寺社のお係りへも届けてくれ。それから、お山同心にも申上げるんだ」