Classici giapponesi con furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(八)お珊文身調べ
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控(八)お珊文身調べ (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 143.455 caratteri · 290 schermate
六
本当に悪かったと思ったら、信心でもない仏様いじりなんか止して、少しは貧乏人にでも恵んでやんなさい。――ところで、そうすると本当の下手人は誰ということになるだろう」
平次もここまで来ると、ハタと行詰りました。佐野屋正兵衛は贅沢が嵩じた性格の破産者には違いありませんが、言うことは嘘らしくもありません。
「親分、万一の場合、私が疑われてはかなわないから、音次郎の頸に巻いた古手拭を、あの店にある大きな瓶の中へ抛り込んで来ましたよ。それが何かの証拠になりゃしませんか」
「…………」
平次の頭の中には新しい光明がパッと射しました。
六
川越屋に取って返して、店の瓶の中を見ると、佐野屋が言った通り、煮〆たような手拭が一筋、少しばかり血のにじんだのが出て来ました。
その足で笠森稲荷側の安宿に取って返すと、
「親分さん、巡礼の爺さんが、帰って来ましたよ。とんだお骨折りで」
主人がそんなことを言って迎えるのです。顎を一つしゃくって通して貰うと、狭い汚い部屋の隅っこに、一塊の襤褸をつくねたように、百松は縮こまっているのでした。
「有難うございました、親分さん、お蔭様で許されて参りました。