Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(八)お珊文身調べ
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控(八)お珊文身調べ (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 143.455 caratteri · 290 schermate
七
渋紙をほぐすと、中から出たのは、刃渡り八寸ほどの、薄刃ながら凄い業物。窓の明りに透かすと薄霞を刷いたような脂が焼刃の上を曇らせております。
平次は、そっと目配せをすると、ガラッ八は疾風のごとく飛びました。続いて店の方から、叱咤と組付の凄まじい響き。
「親分、この野郎、逃げ支度をしていましたよ」
八五郎は番頭の又六の首根っこを掴んで、ズルズルと引摺って来ました。
七
「又六、みんな申上げて、お上の御慈悲を願え。お柳を殺したのは手前だろう」
平次は又六を引据えて、少し嵩にかかります。
「違います、親分さん、あっしじゃありません」
又六は醜怪な顔を挙げて、精一杯の抗弁を続けました。
「手前でなきゃ誰だ――お柳に弾かれた怨み、この匕首で殺して、吉五郎の小刀を死骸の側へ捨てて来たんだろう」
「違います、親分」
「鞘と柄をどこへやった、おおかた血が付いて捨てたんだろう」
「血の付いた鞘と柄を捨てたのは私ですが、お柳を殺したのは私じゃありません」
「そんな馬鹿なことがあるものか」
平次は又六のしぶとさに腹を立てて、日頃にもなくその襟髪に手を掛けました。
「親分、それじゃみんな申上げてしまいます、聞いて下さい」