Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(八)お珊文身調べ
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控(八)お珊文身調べ (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 143.455 caratteri · 290 schermate
「…………」
「お縫でないことは、わざわざ自分の剃刀を捨てて来たのでも解ります。第一お縫は、お町と仲が悪かったそうで、背後から肩へ手を掛けて、馴れ馴れしく剃刀を喉へ廻されるまで黙っているはずもなく、それに、下手人が女でないことは、八五郎が見て知っております。背の高い低いなどは、ほんのちょっとの間ならどうにでも誤魔化せます」
「なるほど」
「それから、主人の三右衛門を殺したのも、世之次郎ではございません」
「えッ」
平次の話の途方もなさに、新三郎始め、庭先に列んだ一同思わず声を出しました。
「三日も前から、番頭の紙入を盗んで、それを証拠にしたというのは、少し細工が過ぎます。紙入を盗めば騒がれるに決っておりますから、そんなものは証拠になりません」
「…………」
「それほど細工の上手な世之次郎なら、何もわざわざ自分の前掛で、叔父を絞め殺すようなことをするまでもないはずです。紐や縄はどこにでもあります。――その真田紐を、覗けば見えるような隣の部屋へ抛り込んで、灯心のように弱い赤い紐なんかを巻いておくのも細工が過ぎて本当らしくありません」
「なるほど、理窟だな」
新三郎もすっかり引入れられました。