Classici giapponesi con furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十)金色の処女
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控(十)金色の処女 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 137.868 caratteri · 278 schermate
「もうたくさんだ、――下手人は和助じゃない――が、お舟を庇ってそう言うのだろうが、こいつはお舟でもないよ」
「…………」
お舟と和助は濡れた眼を見合せました。
「和助とお舟は、昨夜別々にここを出て、お曾与を殺すつもりで行ったんだろう」
「…………」
お舟はうなずきました。
「ところが、お舟は本当の下手人を見た。背の高い男が、お曾与を殺して逃げたのを見たはずだ。宵闇の暗い中で、それを和助と思い込んだのも無理はない」
「…………」
「和助の方はお舟の出て行った血相と、あわてて帰って来た様子を見て、てっきり下手人をお舟と思い込んだ――それに相違あるまい」
「その通りですよ、親分」
和助とお舟は始めてホッとした顔を挙げます。
「背が高くてちょっと和助に似た身体の男が下手人だ。そいつは、文吉に怨みがあるか、お曾与が生きていては困ることがあったんで、そして一と月前に湯屋で勘三郎の三尺を盗んで仕度をした――八、来い、俺には大方判ったような気がする」
平次はそこを飛出しました、――続く八五郎。お舟と和助はそれを見送って、気まずい沈黙を続けております。
「和助さん」
しばらく経ってお舟が口を切りました。