Classici giapponesi con furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十)金色の処女
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控(十)金色の処女 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 137.868 caratteri · 278 schermate
七
曲者が等身大の木像に執着するのは、何か理由があるのではないかと思ったのです。
果して、木像の中から金無垢の大変な仏像が現われました。大師入唐のとき、請来したのではあるまいかという――これは後の話――。
七
牛込見附の番所に来ると、ガラッ八は得々として迎えました。
「親分、首尾よく挙げましたよ」
「何? 誰を挙げたんだ」
「山脇玄内親娘ですよ」
「馬鹿野郎」
「あッ、あれは、親分」
平次の後から下っ引が追い立てて来た曲者を見ると、さすがにガラッ八の顔色が変りました。
「山脇玄内はこの男だよ」
「すると、あれは?」
「成瀬九十郎さ」
「…………」
ガラッ八の眼が飛出さないのが本当に不思議なくらいでした。
番所の中にはガラッ八と五六人の下っ引に縛られた成瀬九十郎が、娘のお加奈と一緒に、割り切れない顔で運命を待っておりました。
「お、平次」
「いや、次平ですよ、――五郎八がとんだ粗相をしたそうで、まア、勘弁して下さい」
平次はそう言いながら、お加奈と九十郎の縄を解いてやります。
その時、平次の後ろから引立てられて来た曲者が、灯の中へ顔を出しました。
「お、兄上、とうとう」
成瀬九十郎の口から出た言葉は、何もかも説明してしまったのです。