Classici giapponesi con furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十)金色の処女
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控(十)金色の処女 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 137.868 caratteri · 278 schermate
平次は綱を見せて貰いましたが、罠はもう解いてしまって、その時の様子を見た人達の話で想像するだけです。もう一つ、綱の下がって来た場所は、若主人とお小夜と理三郎と与作とが一団になっていたところからは、少し遠すぎて、よしや混雑の中を巧みに泳ぎ抜けたとしても、罠を作って合図をして元の座に帰るのは、なかなかの困難があるわけです。
「親分、もう縛りましょうか」
とガラッ八。
「誰を?」
「決ってるじゃありませんか、下手人は若主人の祐吉――」
「どうして、そんな事を考えたんだ」
「女房のお小夜はまだ左太松に未練があるし、祐吉は去年から五百両も左太松に強請られているとしたら、祐吉は猫の子のようなおとなしい男でも、フラフラとやりたくなりますよ」
「俺もそれを考えないじゃないが、祐吉の居た場所と、幽霊の居た場所は遠すぎる。中には二十人もの人が渦を巻いていたんだぜ。その中を分けて行って、罠を拵えて幽霊を吊らせて、元の場所へ帰れるかな、――それも煙草一服の間だ――」
平次はそう言いながらも、念のために町内の野幇間与作のところへ行って、その晩のことを詳しく話させてみました。
「旦那は私どものところを動きませんよ。