Classici giapponesi con furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十)金色の処女
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控(十)金色の処女 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 137.868 caratteri · 278 schermate
「二人ともよく泳ぐそうですよ、――もっとも女どもは皆んな徳利だ、少しでも泳げそうなのは、橋場で育ったお袖ぐらいのもので」
「すると――面白いことになるぜ。七平は船が沈んでも死にそうもないから刺されたというわけだろう」
「そこですよ、親分」
ガラッ八は大きな声を出します。
「ところで、赤酒を呑まないのは、誰と誰だ」
「そいつが大笑いで、親分」
ガラッ八はクスリクスリと笑います。
「何が可笑しい」
「あの伽羅大尽の貧乏大尽がどこまでお目出たいか解らない」
「どうしたんだ」
「赤酒の中に、なんか仕掛けがあると知って、たった一人も呑んだ奴がないと聞いたらどうします」
「本当か、それは、八?」
この情報には、さすがの平次も驚きました。
「どうかしたら、殺された七平くらいは呑んだかも知れないが、菊次郎も清五郎も、おりんも、お袖も呑んじゃいません。皆んな川に捨てたり、手拭にしめしたりしたそうで――これは最初から素面だったお蔦と卯八が見届けていますが。もっとも三吉は確かに呑んだそうで」
「なるほどな」
「笑い茸なんて、そんなものを呑ませて、万一間違いがあってはと、人の良い卯八がそっと菊次郎に耳打をしたんです」