Classici giapponesi con furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十)金色の処女
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控(十)金色の処女 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 137.868 caratteri · 278 schermate
行くらしく、お松に暇を出すといった、一時の噂も立消えになっているということでした。
もう一つは掛り人の浅井朝丸で、これは文字もあり、腕もよく、ひとかどの人間には違いありませんが、少し道楽が過ぎるので、お勇には受けが悪く、一時は若葉を妻に申受けて、浅井家を興そうという話もあったようですが、いつの間にやらそれも沙汰止みになったということです。
「紅筆の願文を書くとすると、お松か、浅井朝丸のうちということになるな。明日はたぶん判るだろう」
平次は何やら成算があるらしく、四方山の話に更けてその晩は寝てしまいました。
翌る朝、ガラッ八と一緒に横山家へ行った平次。
「今日は御家来衆奉公人を始め、お屋敷の皆様の荷物を調べさせて頂きます」
始めからこういった触れ込みで、まず用人石川孫三郎の荷物を調べ、掛り人浅井朝丸の手廻りの品を調べました。
石川孫三郎の荷物には、何にもあるわけがなく、浅井朝丸の部屋にも怪しいものは一つもありません。この人はかなりのインテリらしく、むつかしい本が幾十冊と、机の上には、よい紙、よい墨、よい筆、よい硯などを取揃えてあります。
次は腰元のお松の部屋。