Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(十)金色の処女

野村 胡堂

Leggi 銭形平次捕物控(十)金色の処女 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 137.868 caratteri · 278 schermate

Aozora Bunko

四

喜三郎は少し焦れ気味に清松を小突き廻します。

「それは、八五郎親分に訊いて下さい」

清松は変な事を言い出しました。

「――?」

「昨夜八五郎親分が、お秋の姉のお篠と一緒に来て、離屋で主人と一刻あまりも話をして帰りました。――それっきり、家中の者は誰も主人に逢いません」

「それは本当か」

平次は四方を見廻しました。が、番頭の顔にも、小僧の顔にも、清松の言葉に対する否定の色は少しもありません。

四

「やい、八」

「ヘエ――」

平次のこんなに腹を立てた顔を、八五郎はまだ見たこともありません。

「手前に言わせると、一と通りの理窟はあるようだが、そんなところへ立ち廻らねえのが岡っ引のたしなみというものだ。万一人殺しの片棒などを担がせられたらどうするつもりだ」

「ヘエ――」

「妹を救い出すとか何とか言って、大金を持出したに違えねえ。すぐ飛んで行って、お篠に泥を吐かせるなり、次第によっては、引っ括って来やがれ。着物へ血でも付いていたら、弁解させるんじゃねえぞ」

「そんなものは付いちゃいませんでしたよ、親分」

「白地の浴衣でも着ていなきゃ、少しぐらい血が飛沫いたって、夜目に判るものか、馬鹿野郎」