Classici giapponesi con furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十)金色の処女
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控(十)金色の処女 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 137.868 caratteri · 278 schermate
ことが出来る。それから、何もかも禁制の賦の祟りと思わせることも出来るかも知れず、それがいけなければ、平常投げ罠の自慢をしている作松に罪を被せることが出来る」
平次の説明の恐ろしさに、思わず一同は顔を見合せました。
「それは誰だ。親分、言って下さい。その娘の命を狙ったのは誰だ」
春日藤左衛門はたまり兼ねて、平次の方ににじり寄りました。娘の敵が判ったら、即座にも斬ってかかる心算でしょう。
「あれ、――あれが下手人ですよ」
平次は耳をすまして、遠く物置の方を指しました。
「御用ッ、御用だッ。野郎ッ」
八五郎の叱咤と、刃と十手の相搏つ音が、明るい真昼の空気に、ジーンと響きます。平次を先頭に皆んな飛んで行きました。物置の前では、八五郎に組み敷かれた一人の曲者、まだ精いっぱい争い続けております。
「あッ、友衛」
藤左衛門も、玉江も、あやめも色を失いました。その曲者というのは、――禁制の秘曲を、あんなにせがんだ、――猫の子のように弱々しい、あの一色友衛の、取乱した凄まじい姿だったのです。
「この野郎が、馬吉を、後ろから匕首で刺そうとしましたよ」
ガラッ八の威勢のよさ。
「そんな事だろうと思ったよ、恐ろしく悪智恵の廻る野郎だ」