Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(十)金色の処女

野村 胡堂

Leggi 銭形平次捕物控(十)金色の処女 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 137.868 caratteri · 278 schermate

Aozora Bunko

裏革が裏口の水溜りへ踏込んだと見えて、ひどく濡れているし、周助の家のお勝手の土間にある、何か古道具の詰物に使ったオガ屑が付いている」

「…………」

「本当の曲者はお前が入って来たのに驚いて、一たん表口へ逃げ出したが、間もなくお前が帰ったので、裏口へ廻った。その時はもう雪駄はなかったので、仕方なしに、お前の麻裏を履いて帰った――どうだ、銅六」

平次の論告には一分の隙もありません。

「恐れ入った親分、それに寸分の違いはねえ」

銅六は額の冷汗を拭いました。

「それから景気付けに一杯呑むつもりで、表の酒屋へ行ったが開けてくれなかった、仕方がないから家へ戻った、――訴えて出ようと思ったが、傷もつ足でそれも出来なかった。とうとう一と晩マジマジと明かしてしまって、翌る朝見付けたような顔をして騒ぎ出したろう」

「その通りですよ、親分」

「ところで一つだけ訊きたい、――魚屋の伝吉が昨夜帰ったのは、何刻だか知ってるだろう」

「そいつがよく解らねえよ、親分、灯はあっしが帰って来た時は点いていたが、人間が居るような様子はなかった」

「よしよし、それじゃ、この雪駄は借りて行くよ。――しばらく足止めだ、下手人が挙がるまで外へ出ちゃならねえよ」