Classici giapponesi con furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十)金色の処女
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控(十)金色の処女 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 137.868 caratteri · 278 schermate
ガラッ八は大変なことを言い出しました。
「そいつは本当か」
屹となる平次。
「お玉ヶ池の桂庵が万事取持って、支度金が三百両、越後屋へ夏冬の物まで誂えたそうですぜ」
「本当の親の周助は、隣に住んでいる魚屋の伝吉の男前と気風に惚れて、お澪を伝吉にやる気になっている。腹の底からの切支丹の周助が、娘を旗本へ妾奉公に出すのを承知するはずはない、切支丹じゃそんな事がやかましいそうだ」
「切支丹でなくたって、阿呆陀羅経だって畜生承知をするもんか、あれ程の娘を旗本なんかへ妾奉公させたら俺が勘弁しねえ」
ガラッ八はいきみ出しました。
「周助と閑斎とが揉み抜いたことだろう。閑斎から言えば、十七年も手塩にかけて育てた娘を、担ぎ魚屋にやる気はない、周助は旗本へ妾奉公に出す気はない、――閑斎の海坊主奴、それが嫌なら周助に三百両とか五百両の金を出せとでも言ったんだろう」
と平次。
「太え野郎だ」
「怒るな八、これは俺の拵えた筋書だ。ところで周助の方は、どうしてもお澪に妾奉公をさせる気なら、十七年前の事を娘に打ち明け、『お澪は閑斎の子ではなくて、真実俺の子に相違ない』と言うつもりだったかも知れない」