Classici giapponesi con furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(四)城の絵図面
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控(四)城の絵図面 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 139.179 caratteri · 280 schermate
私は娘を騙した男に、どんな事があっても身は任されません」
お勢はもう泣いてはいませんでした。真っ直ぐに目を起すと、観念し切った殉教者のような清らかさが、その蒼白い顔を神々しくさえ見せるのでした。
「お勢、俺は今日一日岡っ引じゃないと言ったはずだ。――駒次郎は鎌鼬にやられて死んだんだよ。放っておけば証拠がないから、誰も気がつくはずはない、勝蔵は笹野の旦那にお願いして、縄を解いて貰う手もある」
「親分」
「解ったかお勢。――人を殺したのは悪いが、俺には縛る力はない、――せめて死んだ人達の後生を弔ってやれ。解ったか」
「ハイ」
お勢も、側で聞く八五郎も、すっかり泣き濡れて、しばらくは顔も挙げませんでした。
*
お勢はその後踊りの師匠を廃して、お町を葬った寺の花屋の株を買い取りました。美しく清らかな花屋のおかみがしばらくの間江戸の評判だった事はいうまでもありません。