Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(四)城の絵図面

野村 胡堂

Leggi 銭形平次捕物控(四)城の絵図面 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 139.179 caratteri · 280 schermate

Aozora Bunko

六

「何? 百松と一緒に行った。おかしいなア、お役所から帰されたばかりで、疲れ切っているから、しばらく休みたいって言っていたくせに」

「お村さんは厭がっていましたよ、明日にしてくれって、――すると百松さんは怖い顔をして、グングン引っ張って、両国の方へ行ってしまいましたよ」

小女のいうことは、銭形平次を一番驚かしました。

「それは大変だ。ことによると、間に合わないかも知れない」

サッと起ち上がると、

「どうしたんです、親分」

と続いて、藤六、ガラッ八、清次――。

「お村の命が危ない、皆んなも後から来てくれ」

言い捨てて夕闇の中へ、平次の姿はさッと消え込んでしまいました。

六

「お村、俺の言うことが解るか――解るなら、返事をしろ」

木戸番の百松は、見世物小屋の舞台に、蝋燭を取って立ち上がりました。

前には、後ろ手に縛られた女、言うまでもなくそれは、今日お松殺しの疑いが晴れて、役所から帰されたばかりのお村です。

「ハッ、ハッ、ハッハッ、なるほど、猿轡を噛ませていたんだっけ、それでは返事も出来まい。――なアに返事なんかどうでもいい。俺の言う事が解ったら、首をしゃくりゃそれでいいんだ」