Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(四)城の絵図面
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控(四)城の絵図面 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 139.179 caratteri · 280 schermate
取囲んだのは、南部様下屋敷左隣に、僅かに垣を隔てて建った林中の庵で、これが不思議なことに、下屋敷の中にある離屋と一対になった、恰好と言い、場所の関係に、誰でも一度は南部様下屋敷の中の建物と間違えるように出来ていたのでした。
捕物は相当以上に骨が折れました。手負いを五六人も拵えて、とにかく一人残らず召捕ったのは一刻ばかりの後。
主人の殿に扮したのは九戸政実の曾孫で九戸秀実。ガラッ八を溝へ叩き込んだ女はその妻綱手、これは大変な女丈夫で、素姓を包んで南部家の奥に仕え、兵糧丸の機密を知って、幸い夫秀実の手に残っている福岡城以来の南部兵糧丸を種に、乾坤一擲の大芝居を打ったのでした。手を貸したのは諸方に浮浪していた一族の誰彼、南部家下屋敷の隣、昔数寄者が建ててそのままになっていた庵を手に入れて、ここまで仕事を運んだのを平次に見破られたのです。
「親分、本当にあの連中は謀叛をする気だったのかい」
「いや、古い兵糧丸が手にあるのを幸い、その通りの物を作って、処法をさる大名に売り込むつもりだったのさ。話は大方極って、今晩取引というところを縛られたのは惜しかったろう。