Classici giapponesi con furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(四)城の絵図面
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控(四)城の絵図面 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 139.179 caratteri · 280 schermate
三
用心のやかましいお店ですから、外から離屋へ出入りは出来ません」
「中に居る若旦那が開けてくれたら――」
「そんな事はございません、締りは内からしてありますし、若旦那は二階で殺されておりました」
「母屋からは?」
「三尺の廊下で続いております。土蔵の前を通って、これはわけもなく行けます」
与母吉の話で、大体の様子は判りますが、下手人の見当までは、銭形の平次でも付けようがなかったのです。
「八、――手前一人で行ってみるがいい、望み通り、眼の玉がでんぐり返るような話らしいぜ」
「ヘエ――」
そう言われてみると、八五郎も少しばかり不安がないでもありません。
「親分は?」
与母吉は不安らしく平次を顧みました。あまり賢そうに見えないガラッ八に委ねるのが、何としても心配でならなかったのでしょう。
「俺が行っちゃ、仙太兄哥に悪かろう。八五郎で手に負えなくなるまでは顔を出したくない」
「…………」
与母吉は押してとも言い兼ねた様子で、ガラッ八と一緒に、安針町の店へ帰って行きました。
三
「番頭さん、どこへ行ったんだ、俺の言うことを聴かなきゃア、縄付けて引立てなきゃアならないが――」
与母吉の顔を見ると、仙太は以ての外の様子でこう極め付けました。