Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(四)城の絵図面

野村 胡堂

Leggi 銭形平次捕物控(四)城の絵図面 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 139.179 caratteri · 280 schermate

Aozora Bunko

「何と言う?」

「肩先を斬られて、無慙な御最期でございました」

「とんでもない、そんなわけはないぞ」

「でも、親御様やお配偶が御覧になって――」

平次はまた同じことをくり返すのでした。

「馬鹿なこと、志賀内匠はピンピンしているぞ、そいつは人違いだ」

「でも旦那」

「うるさい奴だ」

治太夫は袖を払って門の中に入ってしまいました。

「親分」

「八」

平次とガラッ八は、その後ろ姿を見送って、何やらうなずき合います。

「本当に生きているでしょうね」

「大丈夫だ、が――、何のために誘い出したか、それが知りたい」

「手討にするためじゃありませんか」

「いや、それほど憎い内匠を、三日も放っておくわけはない」

「…………」

それ以上は想像も及びません。

平次とガラッ八は根気よく人の噂を集め続けました。屋敷の中に、何となく不思議な緊張のあるのは、四五日のうちに、主君左近太夫が、所領の島原へ帰るためばかりとは受取れなかったのです。

平次はそこからすぐ八丁堀へ飛んで行って、笹野新三郎の口から町奉行を動かし、大目付に捜りの手を入れました。

「判ったよ、八」

平次がそう言ったのは、それから二日目。

「何が判ったんで? 親分」