Classici giapponesi con furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(四)城の絵図面
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控(四)城の絵図面 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 139.179 caratteri · 280 schermate
八
「何を申す、平次」
「それから、ちょっと伺っておきますが、石津の旦那は、殿様の御一門でしょう」
「遠い遠い血筋を引いている」
「大垣の旦那は、奥方の叔父さんで?」
「その通りだ」
「お二人で一生懸命お国許の殿様御参府をお願いして御覧なさいまし」
「毎度やっておるぞ」
「今度は絵図面が紛失して、お家の安危に関わるから、断って御出府を願いたいとおっしゃればいいんで――」
「よしよし」
石津右門は、さしたる自信もなくうなずきます。
八
「親分、とうとう三輪の親分が乗出しましたぜ」
ガラッ八はプリプリして帰って来ました。
「良助を縛ったろう?」
と平次、三輪の万七ならそんな事をやり兼ねないと思ったのです。
「どこで聴きました、親分」
「聴かなくたって解っているよ。良助が藤兵衛の遺書を隠したのを、太吉に素っ破抜かれた上、日頃仲が悪いから、太吉を殺したに相違ないと言うんだろう」
「その通りですよ、親分。まるで天眼通だ」
「三輪の兄哥のやりそうなことだ。でも、後で気の毒になるから、お前、これだけの事を言ってやるがいい。あの袈裟斬は手際が良すぎるから、良助じゃあるまい――とな」
「あっしもそれを言いましたよ。