Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
さんごくし
三国志(八)
吉川 英治
Leggi 三国志(八) (さんごくし) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N1. Tocca una parola per il significato.
N1 · avanzato · kanji e kana moderni · 195.604 caratteri · 391 schermate
すると、後陣の中からたちまち楊儀が馬をすすめて来た。
「魏延! 野望を持つもいいが、身の程を量って持て。一斗の瓶へ百斛の水を容れようと考える男があれば、それは馬鹿者だろう」
「おっ、おのれは楊儀だな」
「口惜しくば天に誓ってみよ。――誰が俺を殺し得んや――と」
「なにを」
「――誰が俺を殺し得んやと、三度叫んだら、漢中はそっくり汝に献じてくれる。いえまい、それほどな自信は叫べまい」
「だまれ、孔明すでに亡き今日、天下に俺と並び立つ者はない。三度はおろか何度でもいってやろう」
魏延は馬上にそりかえって大音をくり返した。
「誰か俺を殺し得んや。――誰か俺を殺し得んや。――おるなら出て来いっ」
すると、彼のすぐうしろで、大喝が聞えた。
「ここにいるのを知らぬか。――それっ、この通り殺してやる」
「あっ?」
振り向いた頭上から、戛然、一閃の白刃がおりてきた。どうかわす間も受ける間もない。魏延の首は血煙を噴いてすッ飛んだ。
わあっ――と敵味方とも囃した。血刀のしずくを振りつつ、すぐ楊儀と姜維の前へ寄ってきたのは、馬岱であった。
孔明の生前に、馬岱は秘策をうけていた。魏延の叛意はその部下全部の本心ではないので、兵はみな彼と共に帰順した。