Classici giapponesi con furigana
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さんごくし
三国志(八)
吉川 英治
Leggi 三国志(八) (さんごくし) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N1. Tocca una parola per il significato.
N1 · avanzato · kanji e kana moderni · 195.604 caratteri · 391 schermate
しかし孔明は、雅丹宰相の縄を解いて、懇ろに順逆を諭し、
「蜀皇帝こそ大漢の正統である。われは勅をうけて、魏を討つといえども、決して、国に対して、何らの野心もあるものではない。汝らは魏にだまされたのだ。立ち帰って※(「鬼」の「丿/田」に代えて「義-我」、第3水準1-90-28)国王によく伝えるがよい」と、その虜兵をもすべてゆるし、みな本国へ帰してやった。
事成るやただちに、孔明は祁山へ向って軍をかえした。途中、表をしたためて、成都へ使いを立て、後主劉禅へ勝ち軍のもようを奏した。ここに、大きな機を逸していたのは、渭水に陣している曹真の大軍だった。
彼の不敏は、魏にとって、取り返しがたい大不覚ともいえるものであった。なぜならば、その曹真が、孔明の不在を知って、祁山へ行動しだしたのは、すでに孔明が西部の憂いを払って、引っ返してくる頃だったからである。
しかも、祁山の留守にも、孔明の遺計が充分に守られていたため、かえって、いくたびも敗北を喫し、やがてまた、西部方面から帰ってきた蜀軍のために、左右からつつまれて、多角的に打ち叩かれ、ついに渭水から総退却のほかなき態になってしまった。