Classici giapponesi con furigana
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しょうせつ ほととぎす
小説 不如帰
徳冨 蘆花
Leggi 小説 不如帰 (しょうせつ ほととぎす) di 徳冨 蘆花 (とくとみろか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 129.742 caratteri · 256 schermate
梅花雪とこぼるる三月中旬、ある日千々岩は親しく往来せる旧同窓生の何某が第三師団より東京に転じ来たるを迎うるとて、新橋におもむきつ。待合室を出づるとて、あたかも十五六の少女を連れし丈高き婦人――貴婦人の婦人待合室より出で来たるにはたと行きあいたり。
「お珍しいじゃございませんか」
駒子を連れて、片岡子爵夫人繁子はたたずめるなり。一瞬時、変われる千々岩の顔色は、先方の顔色をのぞいて、たちまち一変しつ。中将にこそ浪子にこそ恨みはあれ、少なくもこの人をば敵視する要なしと早くも心を決せるなり。千々岩はうやうやしく一礼して、微笑を帯び、
「ついごぶさたいたしました」
「ひどいお見限りようですね」
「いや、ちょっとお伺い申すのでしたが、いろいろ職務上の要で、つい多忙だものですから――今日はどちらへか?」
「は、ちょっと逗子まで――あなたは?」
「何、ちょっと朋友を迎えにまいったのですが――逗子は御保養でございますか」
「おや、まだご存じないのでしたね、――病人ができましてね」
「御病人? どなたで?」
「浪子です」
おりからベルの鳴りて人は潮のごとく改札口へ流れ行くに、少女は母の袖引き動かして