Classici giapponesi con furigana
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きゅうこんさんじゅうし
求婚三銃士
佐々木 邦
Leggi 求婚三銃士 (きゅうこんさんじゅうし) di 佐々木 邦 (ささきくに) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 162.326 caratteri · 330 schermate
「まだ二十五分あります」
「今日は屹度佳子さんが御同席でございましょう」
「はあ。それを考えると、もう胸がドキ/\します」
「そんな気の弱いことじゃ駄目よ」
「何ういうものでしょうかね? 道で会っても然うです。遠くから見かけて、あゝ、佳子さんだなと思うと、もう胸が乱調子になって、早鐘を打つんです」
「それじゃお貰いになった後が大変ですわね。始終なら心臓が弱ってしまいましょう」
「その時はその時で、強心剤を持薬に飲みます」
「まあ」
「ハッハヽヽ」
「贔屓目もありましょうけれど、あなたが一番有望よ。風采といい態度といい」
「それは始終見慣れていらっしゃるからですよ。風采では吉川君に敵いません。態度の落ちついているのは瀬戸君です」
「何方も侮り難い強敵には相違ありませんが、本当のところはあなたよ。お二人とも要領が好いから、実力以上に見えるんですわ」
「僕は以下に見える性分です。第一、口が重いです」
「それほどでもありませんわ。随分おやりになるじゃございませんか?」
「北海道は損ですよ。瀬戸君だって郷里は土佐ですけれど、東京生れですから、矢張り何処となく軽いです。僕は何うしても東北人の重っ苦しいところが抜け切れません」