Classici giapponesi con furigana
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きゅうこんさんじゅうし
求婚三銃士
佐々木 邦
Leggi 求婚三銃士 (きゅうこんさんじゅうし) di 佐々木 邦 (ささきくに) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 162.326 caratteri · 330 schermate
火事泥
清をやりなさい」
「清じゃ分りませんよ」
「構わない。早く警察へ届けろと言わせなさい。心持が悪い」
大谷夫人は結局女中もやらなかった。そんな無法なことを言って来るものを相手にする必要はないという大谷さんと安達君の結論に従ったのである。しかし矢張り気になった。
「私、橋本さんへ伺って参りますわ。橋本さんなら宜いでしょう?」
と御主人に断った。橋本さんへも女中が探しに行ったと聞いたから、何ういう態度を取っているか、参考にしたいと思ったのだった。
「御門までお供致しましょうか?」
と安達君が調子づいた。冗談が本当になって、ノコ/\ついて行った。月曜日だったから、自分の番でも吉川君の番でもなかった。しかし元気の好いところを見ると、金土両晩とも可なり成績が好かったのらしい。尚お夜前には火事で駈けつけて奇功を奏していた。
大谷夫人が案内を求めたら、佳子さんが現れた。
「佳子さん、相済みませんが、又お邪魔に上りました」
「ようこそ。何うぞ」
「お差支ございません? 実は心配ごとが出来たものですから」
と言って、大谷夫人は態と締め残して置いた格子戸を見返った。
「あら! 安達さんね?」