Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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きゅうこんさんじゅうし

求婚三銃士

佐々木 邦

Leggi 求婚三銃士 (きゅうこんさんじゅうし) di 佐々木 邦 (ささきくに) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 162.326 caratteri · 330 schermate

Aozora Bunko

「成程。頭が証明している」

「或は吉川君ところへ廻ったんだろうと思って、心待ちに待っていたんだ」

「すると、もう覚悟しているんだね。有難い。幾ら入ってくれる?」

「しかし勧誘員の資格でやって来たのなら撃退だ」

「おや/\」

「今日は日曜だから実務は語らない」

「平日なら宜いのかい?」

「よせよ、もう」

「失敬々々。時に、好いところだね、こゝは」

と村上君は漸く個人の資格に戻った。

話題は同級生の身の上だった。矢っ張り時期だ。皆それ/″\形がついていた。

「似たり寄ったりだね。余裕がないんだから、皆頑強に抵抗するだろう?」

と安達君はつい村上君の実務に触れてしまった。

「安達君、僕は陥落しちゃったよ」

と吉川君が言った。

「早いんだね」

「何だい? 手引きをして置いて、早いんだねもないものだ」

「ハッハヽヽ」

「そうして自分丈けは逃げようってんだから性が悪い」

「幾ら入る?」

「二千円で勘弁して貰った」

「ふうむ」

「君も入れよ。何うせ早晩誰かの槍玉に上がるんだから、同期生の手にかゝってやれ」

「驚いたな。君まで勧誘か?」

「人を呪えば穴二つってことがある」

「呪った次第でもないんだけれど」