Classici giapponesi con furigana
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きゅうこんさんじゅうし
求婚三銃士
佐々木 邦
Leggi 求婚三銃士 (きゅうこんさんじゅうし) di 佐々木 邦 (ささきくに) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 162.326 caratteri · 330 schermate
「はゝあ」
「その頃感ずるところあって、髭を剃り落したんです。若い人には想像がつきますまいが、私ぐらいの年になると老人に見られたくないと思って苦労をします。禿頭は観念するとしても、白髪頭を染めたり短く刈り込んだり、皆相応手当をしています。私はそれを話したんです。白いと老朽らしく見えて早く首になる危険がありますから剃りましたと有りのまゝを答えました。すると閣下は非常な勢いで攻撃して来ました。万年筆の感想はその前置きだったんです。品物さえ長く使った後は情が移って捨て難いのに、長年生やしていた髭を白くなったから老朽に見えると言って剃るのは卑怯未練の利己主義だ。然ういう料簡の人間は命が惜しくなれば国を売ると仰有って、迚も厳しい御叱責でした」
「はゝあ」
「芸者や女給に持てたいという陋劣な料簡だろうと人身攻撃に及びましたから、私はやり返しました。閣下のような登りつめて上のない御仁は平気で頭を光らせていられましょうが、腕一本で妻子を養って行く会社員は然う参りませんと言ってやったんです。憤りましたよ」
「ハッハヽヽ」
「しかし御恩になった閣下に口答えをしたのは済みません。