Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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しんしゅうこうけつじょう

神州纐纈城

国枝 史郎

Leggi 神州纐纈城 (しんしゅうこうけつじょう) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 188.242 caratteri · 380 schermate

Aozora Bunko

そうして若い数百の男女は、往来を波のように一杯に埋め、処刑をされる若侍の、やって来るのを待ちかまえた。

やがて一隊の人の群が「聖壇」の方からやって来た。

手を縛られた庄三郎が、往来の真ん中を歩いていた。その前を行くのは僧の群であった。その左右を固めたのは、武器を提げた信徒たちであった。抜き身の槍、抜き身の薙刀、そうして幾丁かの鉄砲が、キラキラ日光に反射した。

庄三郎は諦めていた。それは悲惨な心境であった。

弁解することが出来ながら、弁解することを許されない!

だがおおかたの社会なるものは、そういうものであるかもしれない。

相手は眼に余る大勢であった。刀を揮って抵抗したところで、敵すべくとも思われなかった。

それに大小も奪われてしまった。

木に昇っていた少年が、突然小石を投げ付けた。と、二三人が真似をした。みるみる小石が降って来た。その一つが中ったのであろう、庄三郎の片頬から、血がタラタラと流れ出た。

真鍮の城の眷族に、良人を奪われたそのために、発狂をした女があったが、それが突然走り寄ると、手に持っていた鋏の先で、庄三郎の腕を突いた。と、そこから血が吹き出した。