Classici giapponesi con furigana
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しんしゅうこうけつじょう
神州纐纈城
国枝 史郎
Leggi 神州纐纈城 (しんしゅうこうけつじょう) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 188.242 caratteri · 380 schermate
彼女は一つの姿勢をとった。片膝を立て背を曲げた。立てた膝頭へ肘を突き、掌の上へ顎を乗せた。それを灯明が正方から照らした。肘の外側が仄々と光った。薄瑪瑙色の光であった。立てた膝頭から脛にかけ、足の甲まで仄々と光った。薄瑪瑙色の光であった。だが爪と足指とへは、灯明の火は届かなかった。で朦々と煙っていた。右足は地の上へ敷かれていた。股の附け根の奥の方から、円く曲げられた膝頭まで、何んと張り切った健康そうな肉が、ムックリ盛り上がっていることだろう。そこへ小柄を落としたなら、ピンと刎ね返るに相違ない。股の内側は暗かった。だが膝頭は明かるかった。立てた片膝と立てた肘とで、彼女の胸は陰影をなしていた。灯明の火を遮るからであった。だが左の乳房だけが、うずたかく盛り上がって見えていた。男を知らない乳房であった。椀を伏せたように丸かった。その下側には陰影があった。そのため一層ふくよかに見えた。嬰児の口のような桃色の乳首! 嬲られた事のない乳首であった。腹部は立膝に隠くされていた。光もそこへは届かなかった。ダラリと垂れた左の腕には、光と陰影との斑が付いていた。太くはあったが逞しくはなかった。