Classici giapponesi con furigana
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とらのきば
虎の牙/透明怪人
江戸川 乱歩
Leggi 虎の牙/透明怪人 (とらのきば) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 193.761 caratteri · 388 schermate
「おわかりになりましたね。そうです。老怪人に化け、明智に化けた黒川記者、その黒川もほんとうのかれではなかったのです。ぼくはかれの本名を知りません。一年あまりまえ、『虎の牙』の事件で、魔法博士として、とらえられた人物、すなわち、怪人二十面相です。みなさん、そのイスにしばられているのがあのおそるべき大悪魔、怪人二十面相なのです。
『虎の牙』の事件で、とらえられた数日後、かれはもう、とくいの牢やぶりで、すがたを消していました。そして、東洋新聞の黒川記者となって、ぼくへの遠大なふくしゅうを、けいかくしていたのです。
捜査課長さん、あらためて、凶賊二十面相を、ひきわたします。こんどこそ、逃がさないように、万全のしゅだんをこうじてください。」
明智のことばが、きれるかきれないうちに、ワッと言う声が、部屋じゅうに、ひびきわたり、課長、係長、刑事、小林少年、少年探偵団員、あわせて十人の人々が、イスにしばられた、にせ明智のまわりに、殺到していました。
そのいきおいに、犯人のしばられたイスがたおれ、怪人二十面相は、ぶざまなかっこうで、ゆかにころがっていました。さすがの魔術師も、こうなっては、もう、どうすることもできません。