Classici giapponesi con furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(八)お珊文身調べ
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控(八)お珊文身調べ (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 143.455 caratteri · 290 schermate
「…………」
「自分の栄華のために、紅毛人に御国の宝をやって、やくたいもない贅沢な品物を買入れ、それを三倍五倍の利潤で、金持や物好きな人間に売り付けるのだから、抜荷扱いは商人の風上にもおけねえ、屑のような人間だ」
「…………」
「お国の宝の大判小判、あれを紅毛人は命がけで欲しがるそうだ。だから、命知らずの紅毛人は、羅紗だの、ビードロだの、いろいろの小間物だの、あまり生活の足しにならぬ物を持込んで、この国の大判小判と換えて行くのだ。長崎ではお役人の目がやかましいから、九州の沖で日本の船に積換え、米や炭の荷に交ぜて、公方様お膝元へ持って来るに違いない。江戸へは諸国の荷が集まるからかえってわからない道理だ、――現にお前の夫の吉三郎を殺したのも、その抜荷で入った南蛮秘法の毒薬だ」
平次の舌は焔のように燃えます。
「親分さん」
「私慾のために掟を破り、そのうえ人まで殺すような悪者は放っておけない。お前の知ってることがあったらみんな言ってくれ、許しておけない奴等だ」
「親分さん、みんな申上げます」
「それは良い心掛けだ、夫の罪亡ぼしにもなるだろう」
「私は何にも知りません、――でも、船の入る時の合図だけは知っています。