Classici giapponesi con furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(八)お珊文身調べ
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控(八)お珊文身調べ (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 143.455 caratteri · 290 schermate
「…………」
「川越屋を殺したのは、わけのあることでしょう。それを聞こうじゃありませんか」
「…………」
「仏像を下手人にした手際は、並大抵の人間に出来ることじゃない。仏像を仏像とも思わない人間というと、手近なところお前さんより外にはないはずだ。お釈迦も観音様も、お前さんが見れば、何百両、何千両の金と見える。ね、そうじゃありませんか。大仏壇の前へ客を通して、出鱈目の経を読むのを見て、私はすっかり謎が解けたような気がしますよ」
平次は一気にまくし立てました。
「恐れ入った、親分、私が悪かった。――いかにも、音次郎を仏像に吊ったのはこの私に相違ない。が、音次郎を殺したのは私じゃない」
「…………」
佐野屋は畳の上に両手を突きながら最後の抗弁を続けます。
「あの晩、音次郎に呼出されて行った。――今まで三四度、盗んだ物と知りながら、品に惚れてツイ買い取ったのを、音次郎の強請の種にされ、恐ろしく高いものを、次から次と買わされたのだ。――今度はあの三十貫余りの仏像、明日にも五百両で引取ってくれという難題だ。あんまり馬鹿馬鹿しいから断ると、目安箱へ一本抛り込んで、佐野屋の家捜しをさせる。